武漢P4実験室(イメージ:Weibo)

 今週に世界保健機関(WHO)の調査団が中国に到着するため、その重要な任務に協力して米国務省は15日、2019年武漢ウイルス研究所(以下「WIV」)の活動に関する新しい情報を公開した。

 米国務省公式サイトの声明によれば、武漢ウイルス研究所が新型コロナウイルス(中共ウイルス、COVID-19)の発生源であることの信ぴょう性が高まった。

 米国務省は、以下の問題点の解決を中国政府に促すよう、世界保健機関に要請すると述べた。

武漢ウイルス研究所(WIV)でのスタッフが感染

 米国政府によると、新型コロナウイルス感染症が爆発的に拡大される前、WIVの数名の研究員が2019年秋にCOVID-19感染症と一般的な季節的な感染症の症状が現れていたと信じる理由がある。この点において「WIVのスタッフや学生にSARS-CoV-2やSARS関連ウイルスの感染者数はゼロだ」と断言したWIV上級研究員である石正麗の信ぴょう性を疑問視できる。

WIVの「RaTG13」と「機能獲得」に関する研究

 少なくとも2016年より、WIVの研究員はRaTG13の研究を始めた。RaTG13は2020年1月にコウモリコロナウイルスとして確認され、SARS-CoV-2に極めて近いウイルス標本(96.2%類似)である。感染拡大後、WIVはRaTG13や他の類似するウイルスに関する研究や、伝染性と致死性を高める「機能獲得実験」を含む情報は、今もなお透明度と一貫性に欠ける。

WIVと軍事研究のつながり

 WIVは民間機関であるが、出版物や機密プロジェクトで、中国軍と協力している。2017年から、WIVは中国軍の動物実験を含む機密実験に携わってきた。

 米国務院の同声明によると、中国共産党は一年以上にわたり、パンデミックしたCOVID-19感染症の発生源に対する透明的かつ徹底的な調査を系統的に阻止し、大量な資源を使い、虚偽の公表と宣伝をしてきた。現在、COVID-19感染症による全世界の死亡者数が約200万人になり、その親族たちは真実を知るべきである。情報が透明になってから初めて、パンデミックの発生原因と再発防止策を講じることができる。

 米国務省は、WHOの最終的な調査報告の信ぴょう性を保つために、制限なく、ウイルス標本を採集し、実験室記録や研究員、目撃者、内部告発者を収集する重要性を強調した。

(翻訳・常夏)

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