ブラジルが発表した最新のデータによると、中国のシノバック社(Sinovac Biotech)が開発した新型コロナウイルスのワクチンの「全体的な効率」はわずか50.4%で、先週に発表された78%の効果を大きく下回った。
一方、株式を公開したばかりの国有企業シノファーム(中国国家医薬集団)社は先日、2人の高級幹部が辞任したとの情報が出回った。これは国産ワクチン崩壊の前兆であるとの見方もあり、中国産ワクチンの信憑性と有効性に深刻な疑問を呈する形となった。
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医療機関はシノバック社製のワクチンの接種を拒否
BBCの報道によると、ブラジルのInstituto Butantan研究所が12日に発表した臨床試験のデータによると、中国のシノバック社が開発した新型コロナウイルスのワクチンの全体的な効率は50.4%に留まったという。95%の効率を誇る米国のファイザー社やモデナ社に比べれば、信頼が落ちることになりそうだ。
湖北省の最前線の予防接種者はラジオ・フリー・アジアに対し、「品質が安心できないので、個人的には国内の肺炎ワクチンは受けない」と明言した。
同様の懸念は河北省の前線の疫病対策医療従事者だけにとどまらず、河北省CDCの関係者も、ワクチン接種の主導権を握るべき前線の医療従事者である同僚の半数が、ワクチンの安全性を恐れて接種を拒否していることを明らかにしている。
頻繁に更改されるシノバック社のデータ
最初中国当局は、シノバック社製のワクチンの有効率は90%以上と主張していた。2020年12月上旬に発表されるはずだった試験結果は12月22日まで発表されず、さらに15日遅れて今年1月7日に発表されたが、有効率は78%にとどまった。
11日、ブラジルは同社ワクチンの効率を50~60%に下方修正し、12日に発表された最新の具体的なデータでは、50.4%に低下した。世界保健機関(WHO)が規定したワクチン有効性のラインをぎりぎり上回った。
シノファーム社の幹部が突然辞任
シノバック社のネガティブなニュースが出た矢先、国有製薬企業シノファーム社の代表取締役李知明氏と取締役社長である李輝氏が突然辞任したとの情報が出回った。
中国のワクチンの安全性を懸念している評論家馬聚氏は、同社の幹部が辞任したことは、これまで中国内のワクチンの状況が誇張されていたことを意味する可能性があると指摘した。中国のワクチンデータ、全ての公式データでさえ透明性に欠け、信憑性が疑われることが常態化している。
ワクチンに73もの副作用があることについて、馬氏は「すべての可能性のある結果が書かれているが、1つの常識的な疑問は、たったこれだけの臨床実験しか行ってなかったのに、なぜこれだけの副作用が出てくるとわかったのか」と、ワクチンの基本的な知識さえ欠陥していることが露呈していると述べた。
(翻訳・北条)
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