武漢協和病院(イメージ:YouTubeスクリーンショット)

 武漢市の封鎖一周年が近づく節目に、中国共産党(以下、中共)公式メディアの記者は、中共当局者が最近、武漢市で新型コロナウイルス(中共ウイルス)が発生した記念日について、特定の材料を除いて報道を禁止するようメディアに指示を出したことを明らかにした。

 中央通信社によると、中共公式メディアの記者は、武漢封鎖一周年の節目には北京と河北省で流行が発生しており、世界保健機関(WHO)の専門家がまた中国に調査しに行く時、タイミングは微妙であり、当局は「あまりにも多くの思い出を誘発したくない」と示した。 そこで、年末年始、当局者は発生の記念日の報告書を「規定に基づいて公表しなければならない」という水増しの指令を出した。

 また、ニューヨーク・タイムズ紙は、最近の「プロパガンダ指令」で、流行の一周年に関連した問題の報道が明示的に禁止されたと公式メディアの記者の発言を引用した。ここ数週間、編集者はソーシャルメディア上で武漢封鎖一周年に注目しないようと記者に伝えた。

 メディアだけでなく、インターネットも当局の重要なターゲットになっています。 報道によると、中共当局は、インターネット上の流行状況に関する批判的な報告を一掃するために、ここ数週間で「検閲者」の軍隊を配備している。

 また、中共公式メディアは当局を代表してプロパガンダ映画やお世辞記事を多数公開し、武漢を生まれ変わった都市として描き、住民の忘れられない悲しみと怒りを軽んじようとしている。

 一方、市民ジャーナリストの張展氏は、2020年12月28日に当局より懲役4年の実刑判決を受け、流行の事実を報道したことで言い渡された初めての人物となった。

 新型コロナウイルスが発生した後、当局は関連した言論統制を強化した。 トロント大学のシチズンラボが実施した2020年の調査では、新型コロナに関連する数千のキーワードがWeChat(微信・ウィーチャット)で検閲されたことがわかった。

 ウォールストリート・ジャーナル紙は、新型コロナウイルスが発生した際、政府の監視員が言論弾圧を試みたソーシャルメディアの場所の一つがWeChatであったと報じた。

 センシティブなコンテンツの削除に加えて、WeChatは新疆での流行や人権侵害などの問題を論じたアカウントをブロックしたことが多い。 警察は、アカウントが無効化された後、ユーザーに質問をすることが多い。

(翻訳・徳永木里子)

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