(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 研究者たちは武漢肺炎(新型コロナウイルス感染症、COVID-19)に感染した女性の体内から18変異種を検出したが、そのうちのいくつかは英国で検出された新しい変異種と同じであり、デンマークのミンクが持っている変異種と一致するものもある、とロシアの『イズベスチヤ』が最近報じた。

 報道によると、患者は 47 歳、リンパ腫を持っている。2020 年 4 月、女性は化学療法を受けた時、新型コロナウイルスに感染した。その後、定期的にPCR検査(核酸検査)を受け、ずっと陽性となっていた。ロシアの学者によると、この患者は免疫力が低下し、中共ウイルス(新型コロナウイルス)が患者の体内に長い間存在していたという。 最近の検査では、女性の体内に18種類の変異種が発見され、そのうちのいくつかは英国で出現した新しい変異種と同一のもので、デンマークのミンクが持っている変異種と一致するものが2種類あるという。

 世界保健機関(WHO)の主任科学者ソウミャ・スワミナサン氏によると、新型コロナウイルスは比較的早く変異するRNA(リボ核酸)ウイルスである。インフルエンザウイルスなどの他のRNAウイルスに比べて、新型コロナウイルスは安定しているため、インフルエンザウイルスよりも変異が遅いと述べた。

 世界中でパンデミックが発生しており、新たな封鎖が行われている。1月12日にロシアの新型コロナウイルス予防公式サイトの最新データによると、新たに確認された感染者は22,934人、累計感染者数は3,448,203人、新たに死亡者数は531人、累計死亡者数は62,804人となっている。

 米国疾病予防管理センター(CDC)は1月26日から、航空便で米国に入国する乗客は、3日以内にPCR検査で陰性と判定された診断書を提示しなければならないと発表した。PCR検査の陰性証明書や医学的健康診断書類を提出できない乗客は搭乗できないという。米国は、世界数カ国で変異種が発見されたことを受けて、国の門戸を守るために国境管理を強化した。

(翻訳・徳永木里子)

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