アメリカ合衆国議会議事堂のドームと旗(David Maiolo, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons)

 1月12日(火)、米下院はマイク・ペンス副大統領にトランプ大統領を弾劾するための第25条修正案の発動を求めた。ペンス氏は同日早いときナンシー・ペロシ下院議長に、弾劾案は 「国の命運がかかっている時の政治的ペテンだ」と非難していた。

 13日(水)、ナンシー・ペロシ下院議長は、1月6日の連邦議会議事堂事件に関連した容疑で、トランプ大統領の2回目の弾劾を可決した。同案について、マコーネル氏の事務所は、上院が1月19日に投票を開始することを明らかにした。

 当日、下院は232対197票でトランプ氏の弾劾を宣言し、共和党員10人が支持した。トランプ氏の任期がわずか7日を切っていた。

 弾劾法案の関連処理にたった7時間しかからず、史上最短の弾劾処理となった。

 弾劾投票当日、ペロシ下院議長は弾劾会議中にエイブラハム・リンカーン元大統領と聖書を引用し、議員たちに「憲法を内外の敵から守る誓いを立てる」よう呼び掛けた。演説でペロシ氏はトランプ大統領を 「愛する国への明確な脅威 」と訴えた。

 弾劾法案は、トランプ氏の弾劾に加えて、トランプ氏の再出馬を阻止することを目的としている。

 弾劾法案が下院を通過したため、今は上院へ渡っている。マコーネル氏の事務所によると、上院は早ければ来週の火曜日(1月19日)に弾劾に関する投票を行うという。その日は、トランプ大統領が離任する前日。

 大統領の弾劾を伴うため、弾劾を可決するためには上院3分の2以上の票を必要とし、少なくとも17人の上院共和党員が支持を表明する必要があることを意味する。

(翻訳・北条)

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