米国家安全保障問題担当大統領補佐官を務めるロバート・オブライエン氏(U.S. Department of State, Public domain, via Wikimedia Commons)

 米国家安全保障問題担当大統領補佐官を務めるロバート・オブライエン氏は10日の声明で、トランプ政権は中国共産党(以下、中共)を追及するために「さらなる選択肢を検討している」と明らかにした。中共の香港に対する行動、およびパンデミック化した中共ウイルス(新型コロナウイルス、SARS-CoV-2)の隠ぺいの責任を問う。

 オブライエン氏は声明の中で、「米国は、中共政権の本性を率直に認めた勇気と信念を持つ最初の大国である。 世界各国が北京に責任を問うことが重要だ。 世界は、中共が香港の法的秩序を終わらせ、パンデミックに関してWHO関係者が協力しなかったことについては、その無責任で有害な行動に加担し、もはやこれ以上重い代償を払う余裕はない」と述べた。

 先週、香港の国家安全保障局は2020年立法会の予備選に関連する55人の民主派の政治家や活動家を逮捕したが、これは中共が2020年6月30日に香港版「国家安全維持法(国安法)」を発表して以来、最大の逮捕者数となった。

 オブライエン氏は、中共が香港の「一国二制度」を破壊する動きは香港の民主を棺桶に釘付けにし、さらに何度も繰り返していることを非難した。

 世界的なパンデミックに対して、オブライエン氏は、昨年5月にトランプ政権が中共ウイルスの起源について北京に回答を求めた際に、WHOが中共に屈服し(流行の情報を)隠したと非難した。これは中共が中英共同宣言で求められている国際的な義務を無視してきたように、「国際保健規則」の遵守を無視し続けていると述べた。

(看中国記者・程雯/翻訳・徳永木里子)