アメリカ合衆国議会議事堂(パブリック・ドメイン)

 米連邦議会は1月6日、合同会議を開き、各州の大統領選挙の選挙人投票の結果を認証した。アリゾナ州選挙が先に異議を申し立たてられた。午後2時半頃、議会外の一部の抗議者が議事堂に入ったことで認証作業が中断され、国会議事堂は封鎖された。少なくとも1人が負傷して病院に運ばれたとCNNが報じた。トランプ大統領は午後4時にビデオ演説を行い、支持者に冷静かつ平和的に帰宅させるよう呼びかけた。

 午後1時12分、アリゾナ州の選挙人票の異議が申し立たてられた。その後、上下両院の議員が分かれて討論する際、暴力事件が発生し、議員たちは解散させられた。

 トランプ氏は「あなたたちの痛みはよく理解している、あなたが傷ついていたのも知っている。私たちの選挙は盗まれた、本来なら私たちは圧倒的に勝利したはずだった、それは誰もが知っている、特に民主党。しかし、あなた達は今すぐ家に帰らなければならない。平和を守り、法と秩序を守らなければならない。法を執行する者を尊重しなければならない」と述べた。

 ホワイトハウスのジョン・マッケナニー報道官は、トランプ大統領が州兵を動員して議事堂に駆けつけた。メリーランド州の州兵部隊もDCに向かっているとツイートした。

 国防総省はワシントン州兵1800人の動員を承認したが、数時間はかかる。バージニア州知事もワシントン市長の要求に応じて、州兵200人を動員し、首都へ向かわせた、とフォックス・ニュースが報じた。

 ワシントン市長の夜間外出禁止令は6日午後6時から7日朝6時まで。

 会議で異議を申し立てようとしたジョシュ・ホーリー上院議員は、「最前線で命を懸けている警察官に感謝する。暴力は阻止しなければならない。警察攻撃者や違法者は起訴されなければならない、議会は通常の進行を回復し、この仕事を完成させなければならない」と述べた。共和党のチャック・グラスリー上院議員も、加害者の起訴を呼びかけていた。

 共和党下院議員のケビン・マッカーシー氏は、トランプ大統領に電話で、「私たちは、みんなを落ち着かせることができるように声明を発表する必要がある。現在、この人たちが誰なのかは分からない。何の報告も受けていない」と語った。

 リン・ウッド弁護士は、議会での暴力に関与していたのは、アンティファとBLMであり、トランプ支持者ではないことを証明する複数のツイートを投稿した。さらに、警察がアンティファとBLMのメンバーを国会に入れるよう働きかけたというツイッター映像もあった。

(翻訳・藍彧)