太阳系が20万年足らずで形成されたと、米ローレンス・リバモア国立研究所のチームが13日、「サイエンス」雑誌に発表しました。太陽系の形成に要する時間を計算したのはこれが初めてです。
同チームの主要研究員・宇宙学者グレッグ・ブレネッカ 氏は、「これまで太陽系の形成にかかる時間は知られませんでした。太陽系の形成にかかった時間を人間の寿命に例えると、妊娠してから9ヶ月ではなく、わずか12時間で生まれました。これは相当速い過程です」と述べました。
太陽や太陽系全体は、約45億年前に巨大なガス雲が集まって誕生したと研究者らは考えています。これまで、太陽系と類似した他の銀河を観測した結果、これらのガス雲が一つの惑星を着火できるにはおよそ100万年から200万年かかると考えられました。しかし、最近の研究結果によると、我々太陽系の状況は比較的特殊です。
この研究によると、カルシウムとアルミニウムを豊富に含む混合物は、太陽系の中で発見できる最も古い固体物質であることと明らかになりました。これらの固体は、ミクロンからセンチメートルのサイズで、おそらく1300ケルビンを超えることもありますが、太陽に近い高温の環境に由来しています。これらの物質は進化の過程で徐々に外側に移動し、炭素質球状隕石「コンドライト(chondrite)」を形成します。
コンドライトとは、母体が熔融経ず或いは惑星分化して変化されていない石隕石のことです。これらは、太陽系初期からの様々な塵埃や小粒子が降着して形成されたもので、地球に落下する隕石の中では最も一般的なタイプです。そのうちアエンデ隕石 (Allende)は、地球上で発見されているコンドライトの中で最も大きな物です。
研究者らは、アエンデ隕石を含む、炭素質コンドライトのモリブデン同位体レベルを大量分析したところ、カルシウムとアルミニウムを富む混合物のほとんどが45億6700万年前に始まり、形成期間は約4万~ 20万年であることを明らかにしました。これは、太陽系がその時点と期間内で形成されたことを意味します。
(翻譯・清瑩)