米空軍「UH-1N」ヘリコプター(パブリック・ドメイン)

 米政権の高官2人が最近、米メディアAxios(アクシオス)に語ったところによると、トランプ政権は、中国共産党(以下、中共)が米兵を攻撃するためにアフガニスタンで民間人部隊に金を払っていることを表明する未確認の情報を機密解除しているといった。

 ロバート・オブライエン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が12月17日、諜報員も同席していた際に、トランプ大統領にこの情報をブリーフィングしたことを当局者が明らかにした、とアクシオスが独占的に報じた。

 ある当局者は、米国が2000年2月下旬にタリバンとの合意に達した後、中共がアフガニスタンの非国家的な行為者による米国軍人に対する攻撃に、資金や賞金を提供しようとしたという証拠を持っていると述べた。 「非国家」がタリバンのことを指しているかどうかは明言しなかった。

 ザ・タイムズ・オブ・インディア紙の12月25日の報道によると、アフガニスタンの情報当局は、テロリスト集団につながる中共スパイ組織を解体し、中共スパイ10人を逮捕した。そのうち少なくとも2人はタリバン傘下のテロリスト集団であるハッカーニ・ネットワークとのつながりがあったという。

 ハッカーニ・ネットワークは、アルカイダやタリバンと密接な関係を持ち、アフガニスタンやパキスタンで活動する過激派組織で、米軍やNATO軍を攻撃したり、米兵を拉致したりしており、2012年には米国のテロ組織リストに登録された。

 報道によるアフガニスタン情報局によれば、逮捕された中国人のLi YangyangとSha Hungは、タリバンの過激派組織であるハッカーニ・ネットワークと接触していたという。警察はそれぞれの自宅から武器や爆発物などを探り出した。 アフガン情報局は、Li Yangyangが中国市民スパイネットワークのトップの一人であり、7月から中共情報部に所属しているとみている。 彼はアルカイダとアフガニスタン東部の州で新疆ウイグル人の情報をまとめていた。 2人が逮捕された後、他の8人の中国人も逮捕された。

 報道にはまた、中共がアフガニスタンで静かな外交的役割を果たし、アフガニスタンのタリバン当局者に和平交渉のための北京出張を依頼している一方で、中国製の武器もしばしば不法にアフガニスタンに流入していると指摘した。 同紙の分析によると、情報が検証されれば、米中の緊張が大幅に高まり、中共への戦略が大きく転換することを意味するといった。

 アフガニスタンのガーニ大統領は、元アフガニスタン情報部長官のアムルラー・サレハ第一副大統領にスパイ拘束と進捗状況を伝え、調査を監督する権限を与えた。 サレハ氏は、中共の駐カブール王愚特使と会い、逮捕事件を伝えた。 サレハ氏は、北京が中共「スパイ」に対して正式な謝罪を申し出れば、アフガニスタン政府は10人の中国人を赦免することを検討できるが、北京が謝罪しなかった場合、刑事訴訟が続くことになると述べた。

(看中国記者・肖然/翻訳・徳永木里子)

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