坐禅中の修煉者(イメージ:明慧ネット)

 最近、座禅は心臓疾患のリスクを減らすだけでなく、適度に血圧を下げる効果があると医学の専門家から指摘されています。

 座禅と瞑想による心血管機能の改善

 『アメリカ心臓協会誌』(Journal of the American Heart Association)に2017年9月に掲載されたレビューによると、座禅の練習は心臓疾患のリスクを減らすのに役立つ可能性があるとされています。

 専門家たちは過去20年以来発表した57件の研究を回顧し、異なるタイプの座禅が血圧、心理的ストレス、アテローム性動脈硬化と禁煙などの心血管リスク因子への効果を分析した結果、瞑想が心臓病と関連する多くの要素を改善でき、心臓の保健活動に効果があることが発見されました。

 マサチューセッツ総合病院のジョン・デニンジャー(John Denninger)博士は、「座禅は心機能を改善できるだけでなく、定期的な座禅は、生活の質を向上させ、バランスのよい飲食、十分な睡眠、定期的な運動の維持など、多くの心臓に良い習慣を維持するように人々を鼓舞することができる」と指摘しています。

 座禅は心血管機能に有益なだけでなく、血圧を下げる効果もあります。9件の研究結果をまとめて研究した結果、座禅をすることによって、平均収縮期血圧(最高血圧)が4.7 mmHg減少でき、拡張期血圧(最低血圧)が3.2 mmHg減少できると発見しました。

 静座・座禅の方法

 座禅の方法や種類はたくさんありますが、簡単な座禅のやり方を一つ紹介します:

 1.     静かに座ります。座り方として、足を組み、胡坐も結跏趺坐も結構です。

 2.     上半身を真っ直ぐに保ち、両手を腹の前に重ねます。

 3.     目を閉じ、ゆっくり呼吸し、全身を緩めます。

 4.     できるだけ雑念を排除します。

 5.     この状態を少なくとも5~10分キープし、徐々に時間と頻度を増やしていきます。

 どんなに忙しい毎日でも、自分のために座禅の時間を確保しましょう。たったの5分だけでも、心は落ち着くことができます。

(文・蕭亦晨/翻訳・詩詩)

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