イギリスのボリス・ジョンソン首相(イメージ:flickr/Arno Mikkor/CC BY 2.0

 英国と欧州連合(EU)は12月24日にようやく貿易協定を締結し、英国のEU離脱をめぐる長年の議論に終止符が打たれた。双方が願っている新たな経済・安全保障パートナーシップが誕生した。

 複数の英メディアの報道によると、英国のボリス・ジョンソン首相と欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長が9ヶ月に及ぶ交渉の末、クリスマスイブに合意に達した。

 ジョンソン氏は 「取引は完了しました 」とツイートした。

 首相官邸の声明で、「この協定はイギリスが 自らの資金、国境、法律、貿易、漁業水域の制御を取り戻したことを意味します。また、2016年のEU離脱における国民投票、そして昨年の総選挙で、英国国民に約束されていたことをすべて実現するものです。 我々はEUからの離脱を完了し、今では独立した貿易国であることが、世界中の他のパートナーとの貿易取引を行うために我々に提供している大きな機会を最大限に活用することができます」と述べた。

 フォン・デア・ライエン委員長は記者会見で「長くて曲がりくねった道のりでしたが、旅のハイライトになるような良い取引ができました。公平でバランスのとれた合意であり、双方にとって正しいことであり、責任あることです。この瞬間は長い航海の終わりを告げました。協定が新たな(英・EU)関係のための『強固な基盤』を提供します。英国離脱がようやく落着し、欧州は前に進めます」と述べた。

 2021年1月1日に発効する同協定は、ほとんどの商品の無関税貿易を保証し、犯罪、安全保障、エネルギー、輸送、データ共有などの問題について、将来の協力のためのプラットフォームを構築することになった。

 これは英国のいままでにない最大な貿易取引になるであろう。2019年、英国は2940億ポンドの商品とサービスをEUに販売し、英国の総輸出額の43%を占めた。 英国の輸入品(3740億ポンド相当)の半分以上はEUの27の国・地域からのものである。

(看中国記者・成容/翻訳・徳永木里子)

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