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 「フォーリン・ポリシー」の広範な調査によると、中国は2013年ごろから盗んだデータを使って、アフリカとヨーロッパで機蜜任務に従事している米国のCIAエージェントを追跡してきた。その中には、30名以上の現職および元米情報機関・国家安全保障担当者へのインタビューが含まれていた。

 中国政府による米国工作員への監視があまりにも露骨になっているケースもあり、米情報部は、中国側がCIA工作員の任務を弱体化させるための手段として、特定されたことを米国側に知らせたいと考えていると、元米当局者3人がフォーリン・ポリシーに語った。監視はより隠密で、米国の対監視技術でしか検知できないこともある。

 中国はどうやってアメリカの工作員の身元を知ったのか?CIA当局者は、中国のサイバースパイ活動によって盗み取ったデータと関連している可能性があるとみており、中国が盗んだ個人情報、旅行や健康データ、及び米政府関係者の記録などを含み、アメリカの工作員の身元を識別しているものだ。

 これはランダムまたはジェネリックではないと報告されている。「これはビッグデータの問題だ」。米国の防諜トップであるウィリアム・エヴァナー氏は報道陣に対し、中国は「世界中で大量の個人情報を収集するために違法と合法の両方の手段を使っている主要国の一つだ。サイバー攻撃だけで、中国は米国人口の大部分の個人データを獲得しており、健康、財政、旅行、その他の機密情報に関するデータも含まれている」と語った。

(看中国記者・路克/翻訳・藍彧)