12月14日、米航空会社ユナイテッド航空591便で、新型コロナ感染の疑いがある乗客が機内で急死した。その後、ユナイテッド航空の防疫手配が物議を醸した。現在、同社は米国政府機関と連携し、同便に搭乗していた乗客179人を緊急に追跡している。
米メディアの報道によると、12月14日、オーリンズ発ロサンゼルス行きのユナイテッド航空591便が飛行中、一人の男性乗客が突然緊急医療処置が必要な状態に陥り、機内スタッフが心肺蘇生法(CPR)を実施したという。同便はニューオーリンズに緊急着陸し、男性は病院に搬送された後、死亡が確認された。その後、同便はロサンゼルスに到着した。
事件後、乗客は航空会社の対処方法に不満を感じた。
ユナイテッド航空は男性が健康状態について嘘をついていたと主張していたが、一緒に搭乗していた男性の妻は救急隊員に「味覚や嗅覚が失われるなどの症状が出ている」と話しており、航空会社は男性が感染したかどうかを確認していない。
英紙デイリー・メールによると、同便に乗っていた多くの乗客は、男性に明らかな症状があったとし、ある女性乗客は 「彼は飛行機に乗るときに震えて汗をかいていた、明らかに様子がおかしかった」と話していた。一部の乗客は搭乗前に検温をしっかり行わなかったと批判した。
この事件でもう一つ物議を醸したのは、ニューオーリンズに緊急着陸した後、航空会社が乗客に別の便に乗り換えることを提供せず、そのまま目的地のロサンゼルスに向かったことだ。乗客の中には、飛行機が「感染され、ウイルスが拡散する危険性がある」と懸念する声もあった。
ユナイテッド航空は現在、米国疾病対策予防センター(CDC)と協議中で、機内の乗客179人を緊急に追跡しようとしているほか、事件発生時に死亡者の応急処置を手伝った4人の乗務員を隔離している。
(翻訳・北条)