イタリアのナポリ大聖堂(Andrea Schaffer, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons)

 イタリアのナポリ大聖堂には、守護聖人サン・ジェンナーロの聖なる血が保管されており、毎年、信徒たちはその血が液化するかどうかを確認し、来年の運勢を予測しています。ところが、12月16日に聖なる血が、なかなか液化しませんでした。信徒はこれを不吉の兆しだと受け取りました。

 サン・ジェンナーロはナポリの守護聖人で、4世紀にはカトリックの殉教者となりました。殉教後、彼の血はナポリ大聖堂に保存され、「聖なる血」として知られています。

 1389年以来、毎年5月の第一土曜日、9月19日と12月16日に、教会は「聖血」の入った容器を取り出し、「血液の奇跡」として知られる「聖血」が液状に変化する様子を信者が目撃できるようにしています。

 現地の人たちは、年に3回の神事で聖血の液化にうまく成功すれば、来る年は良い年になると信じています。 逆に、聖血が液化しなければ、来年は戦争や病気、飢饉などの災害が起こることを象徴しています。

「聖血」が液状に変化する儀式(Paola Magni, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons)

 複数のメディアによると、今年5月と9月に行われた2回の式典で血液の液化に成功したが、12月16日朝、教会員が血液を取り出したところ、液化することはなかったと言います。

 ヴィンチェンツォ・デ・グレゴリオ神父によると、その日は信者たちが数時間祈り、午後には特別なミサを行ったが、血はまだ液化しなかったと言います。 信者たちは、これが切迫した災害の前触れであることに大きな不安を感じていました。

 過去にも何度か「聖血未液化」の事例がありました。中でも有名なのは、「聖血の奇跡」が現れなかった1940年代頃に起こり、その後、第二次世界大戦が勃発したことです。 もう一つは、1980年にイタリア南部でマグニチュード6.9のイルピニア地震が発生し、2500人近くの死者を出しました。

 2020年は多難な年と言えます。2021年にはすべてが好転すると人々は期待していますが、2021年にはまた大災難が起こると予言する預言者はたくさんいます。

 中共ウイルス(新型コロナウイルス、COVID-19)の発生を正確に予測していた14歳のインドの少年のアビギャアナンド君(Abhigya Anand)は11月上旬、冬至(12月21日)の木星と土星のコンジャンクションが地球に大きな影響を与え、戦争、疫病、中共ウイルスの流行の新たな波、経済崩壊に至るなど、そして各国で開発されているワクチンにも問題が発生する可能性があると発表しました。複数の惑星のコンジャンクション(6つの星が連なる)の天象による災難が2021年2月まで見られます。2021年11月までに、これらの天象の変化による災難はだんだん消えていきます。

 さらにアナンド氏は、現在の世界の多くの問題の根本的な原因は無神論であり、神を信じることが神の慈悲を得て災難を乗り越えられると警告しています。

(翻訳・藍彧)