2019年1月14日、ケンプと妻のマーティがジョージア州の第83代知事として就任宣誓を行った。(Georgia National Guard from United States, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons)

 中国語メディアのアポローン・ニュース(aboluowang.com)の報道によると、米共和党党員であるジョージア州知事ケンプ氏(Brian Kemp)は、トランプ大統領を支持すると口頭で表明しつつも、大統領選の投票の署名確認に対する態度が優柔不断である。ケンプ知事は12月3日、フォックスニュースの取材に、署名確認が必要だと語ったが、5日、その意思を覆した。

 ケンプ知事に何があったのか。12月3日の取材で、ケンプ知事は「ジョージア州は有権者の署名を確認する必要がある」と語ったが、その翌日に、ケンプ州知事の娘の交際相手が交通事故に遭い死亡した。あまりにも偶然過ぎて、娘の交際相手の死と州知事の態度の豹変に関連があると思わずにいられない。

 ジョージア州知事の未来の婿・ハリソンさん(21)は、同州の上院議員のデイビッド・パデュー(David Perdue)の下でインターン生として勤め、同州の上院議員のケリー・レフラー(Kelly Loeffle)の事務所でも働いた。

 「この事故には必ず裏がある」と、ある定年退職した警察官がコメントした悲惨な交通事故の様子。事故に遭った3台の自動車の中に、ハリソンさんが乗車した自動車のみひどく焼かれ、濃い煙がもくもく立ちこめ、爆発音が1マイル先まで届いたという。

 日本時間の12月17日午前、リン・ウッド弁護士はツイッターで、「ケンプ知事の娘の交際相手であるハリソン・ディール(Harrison Deal)さんの恐ろしい死亡の調査状況について、どなたか聞いたことがありますか?マスコミがみんな沈黙しています。話を聞くと、エンジンブロックの残骸が60フィート先まで飛ばされ、車の車台がめっちゃくちゃに焼き溶かされていたとか。これは本当ですか?誰かが調査していますか?」とつぶやいた。

 ウッド弁護士の手がかりを探り、アポローン・ニュースの記者はジョージア州の警察官であるジェームズ・オサリヴァン(James O’Sullivan、51)の死亡記事にたどり着いた。同警察官は12月14日に自宅で突然死亡したが、死亡記事には通常通りに死因の説明はなかった。

 二人の死亡に関連性があるのか。タイムラインを整理すると、

 12月3日、ケンプ知事は選挙の投票の署名確認を実施すると発表した。

 12月4日、州知事の娘の交際相手の死亡事故がジョージア州で“偶然”に発生した。

 12月5日、州知事は署名確認を見送ると発表した。

 12月14日、同州の警察官(この「交通事故」現場のエリアの警察官)が自宅で突然死亡した。

 以上のタイムラインを見てみると、二人の死亡に関連性がないとは言い難い。

 この交通事故はどう見ても普通の事故ではないと、ネットで騒然となった。2016年の大統領選の候補者であったヒラリー・クリントンの問題を暴き出そうとする数人(民主党高級幹部含め)が、街中で銃殺される事件や自宅で突然死亡した事件が次々と起こったが、うやむやのうちに葬られたとの意見もあった。

(翻訳・常夏)