(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 中国の民主化運動に焦点を当てたニューヨーク発の雑誌『北京之春』はこのほど、海外のソーシャルメディアプラットフォーム「フェイスブック」や「ツイッター」に大量の美女やイケメンが現れ、その画像のほとんどは実在の人物ではなく、「彼ら」には特別な使命があることを明らかにした。

 12月14日に『北京之春』に掲載され、「陳晨」という著者名の記事によると、チャット相手を探している美女の画像はすべて偽物で、短いビデオチャットがあっても動画まで偽物で作られ、声も10種類以上合成できるという。

 記事では、このようないわゆる「美女」の多くは、中国本土の刑務所の受刑者で、美女の特徴のトレーニングを受け、実際には男性であることを暴露した。友達作りという名目で、WeChatのソフトインストールを勧誘し、その後、相手を自動的に追跡、監視できるようになる。

 記事によると、多くのアメリカ高官が監視対象となっているのは、その息子たちがフェイスブックの偽物の「美女」に騙されてWeChatをインストールさせられ、親の個人情報が盗まれるという事件が発生したからだという。

 記事によると、海外のサイトにも「五毛党(注1)」が大量に存在し、通常は香港人やシンガポール人を装い、ホワイトカラーの大卒者を名乗ることが多いという。 彼らの主な仕事は洗脳で、一対一で友達になって、長期的に相手に中国共産党を誇示し、相手が中国共産党を賛美する動画を録画できれば、タスク達成する。

 記事によると、現在多くの外国人の共産党信者がこのように作り出されたという。中には国連の人権専門家までいるそうだ。

注1:五毛党とは、中国共産党配下のインターネット世論誘導工作員を指している。多くは中国の受刑者である。

(翻訳・北条)