12月2日(日本時間3日)、2020年の大統領選挙に向けた緊急演説を行っているトランプ米大統領

 米総選挙はまだ決着がついていないが、数日前にトランプ大統領が複数の州で訴訟を起こしたことについて、今回の選挙は詐欺、不正行為が存在するとツイートした。思いがけないことに、在米中国大使館もこの内容をリツイートし、ネット上で話題になった。

 12月9日午後2時頃(米国東部標準時)、トランプ氏は「誰かが選挙で不正をしたのなら、それは民主党に違いない、なぜ選挙結果をすぐに覆せないのか、国がこんな風に統治されるわけがない」とツイートし、民主党の大統領選での不正行為を非難した。

 その数分後、在米中国大使館がこのツイートをリツイートしたことで、多くのツイッターユーザーが注目し、連想を引き起こした。

 このリツイートを見たロイター記者は、中国大使館のリツイートをリツイートし、「面白いリツイートだ」と付け加えた。元ニューヨークタイムズ紙の北京駐在記者も自身のツイッターでこの話を確認するスクリーンショットを投稿し、彼はまた、中国大使館がトランプ氏のコンテンツをリツイートしたことは、中国がトランプ政権を支持していることの表れだと述べた。

 では、在米中国大使館は本当にトランプ関連の投稿を公式ツイッターアカウントでリツイートしたのか?

 これを受けて、在米中国大使館は同日午後、自分たちのアカウントがハッキングされたとツイートした。また、12月9日には一切リツイートしていないことを強調した。しかし、中国共産党のツイッターアカウントがハッキングされたことの信憑性については、ネット上では懐疑的な意見が多く、間違いではないかとの指摘もあれば、意図的なものではないかとの指摘もあった。

(看中国記者・黎小葵/翻訳・藍彧)