ハンター・バイデン(イメージ:Wikimedia Commons / acaben, CC BY-SA 2.0

  12月9日、民主党大統領候補のジョー・バイデン氏の息子ハンター氏に対し、デラウェア州の連邦検事局による税務調査が行われていることが明らかになった。これにより大統領選で一時的に報道されなくなったバイデン一家の収賄事件が改めて注目を集めている。

 FOXニュースによると、ハンター・バイデン氏は声明において、デラウェア州の連邦検事局が12月8日に、自身の税務調査を行っていることを初めて知ったと述べた。

 情報筋によると、調査は2018年にさかのぼって始まったという。ハンター氏の「中国あるいは他の国」との取引や特定の取引について調査がなされる。

 バイデン氏陣営も声明で「バイデン氏は息子を誇りに思っている」と述べている。これはハンターが捜査中であることを裏付けるものとなった。

 連邦下院司法委員会のメンバーであるケン・バック議員は、FOXニュースの司会ショーン・ハニティー氏とのインタビューで、できるだけ早くバイデン一家を調査する特別検察官を任命するよう司法長官へ呼びかけた。彼はまた「ハンター氏がウクライナのガス会社ボリスマの役員として月8万3000ドルの報酬を得る前に、バイデン候補が同会社の幹部と会っていた。さらに、ハンター氏は2013年にバイデン氏の中国訪問に同行した12日後には中国から10億ドルの投資資金を受け取っていた。ハンター氏の収賄は父親のジョー・バイデン氏がすでに知っていたはずだ。バイデン氏が副大統領の時に(息子の収賄を容認)していたため、大統領になったらそうしない保証がない」と指摘した。

 共和党のジム・ジョーダン上院議員も、バイデン一家に対する調査を司法省が急ぐべきだと考えている。

 FOXニュースは10月に、FBIがハンター・バイデン氏が所有していたとされるパソコンとハードデスクを押収する召喚状を発行したと最初に報じた。ハンター・バイデンが所有していたとされるラップトップとハードドライブが、2019年後半のマネーロンダリング調査に関連しているとされた。FBIの召喚状がハンター氏のデラウェア州の税務調査に関係しているのか、FBIのマネーロンダリング捜査がまだ続いているのか、およびハンター・バイデン氏との関連性はまだ明らかにされていない。

(看中国記者・肖然/翻訳・北条)