成都市の地下鉄(イメージ:ツイッター動画のスクリーンショット)

 12月8日午前、四川省成都市で感染症が発生し、2日間で6例の新型コロナウイルス感染症(武漢肺炎、COVID-19)感染例が報告された。中国共産党四川省委員会書記は、全省が「迅速に戦時状態に突入する」と宣言した。

 中国国営メディアの報道によると、12月8日午前、中国共産党四川省委員会の彭清華書記の主宰で緊急会議が開かれ、全省に「迅速に戦時状態に入る」こと、「断固として伝染を遮断する」ことを求めた。

 地元メディアの報道によると、12月8日、成都市で突発的な疫病が発生した。12月8日当日、成都双流国際空港で140便以上が欠航になった。今後数日間、約20の航空便が欠航する見通しだ。

 公式発表によると、12月7日に診断された盧さんと趙さんはスーパー・スプレッダーで、8日に発生したすべての患者は彼らと密接な関係があるという。5症例の活動範囲は成都市の4区に及んだ。そのため、当局は関連レストラン、マンション、酒場などを訪れた人は、PCR検査を受けるように通知した。

 現在、成都市のいくつかの住宅地区は中リスク地区に指定されており、これらの住宅地区はすでに閉鎖されており、住宅地区の住民の移動は厳しく制限されている。

 成都市の市民たちは自分たちが今年初めての「武漢市民」になることを恐れて、成都からの脱出に追われている。ネットユーザーが投稿した動画によると、高速道路では成都市を離れる車がひっきりなしに出ているが、成都に入ってくる車は1台もない。

 四川省に隣接する重慶市でも新たな感染者が見つかった。重慶市では12月8日、住民1人が新型コロナウイルス感染症と診断され、当局は感染者の住む団地を直ちに閉鎖し、同区の住民全員にPCR検査を実施した。

(翻訳・柳生和樹)