プロジェクト・ベリタスの創設者であるジェームス・オキーフ氏は12月1日(火)、CNNの社長と幹部が朝の会議中にトランプ大統領を追い出す方法を画策している短い動画をツイートした。オキーフ氏はCNNの行動は完全にジャーナリズムの倫理から外れていると述べた。
オキーフ氏は2分余りの短い動画の中で録音を公開した。彼が複数の声をそれぞれ、CNNのジェフ・ザッカー社長、CNN女性記者ジェイミー・ガンジェル氏とCNNアナウンサーのステファニー・ベッカー氏と確認した。
それはCNNの上級編集者の電話会議で、トランプ大統領に敗北を認めさせ、バイデン陣営と早期の政権移行を開始させる方法を話し合ったものだった。目的を達成するために、彼らが考え出した戦略は『9・11委員会報告書(9.11 Comission Report)』を利用することだった。
BREAKING: Special Correspondent @JamieGangel Details How @CNN Should Cover Up Trump’s Contested Election Claims On 9am Call
“News organizations have to be very careful & very responsible about not giving @realDonaldTrump too much of a platform on his not conceding…”#CNNTapes pic.twitter.com/LoCqh79pOG
— James O'Keefe (@JamesOKeefeIII) December 2, 2020
2001年に発生した「9.11」テロ攻撃に関する米両党委員会の調査報告書では、「2000年の大統領選後、クリントン政権とジョージW.ブッシュ政権の間の移行が遅れ、ジョージ・W・ブッシュ新政権が国家安全保障問題などの対処を遅延させた(9・11委員会報告書)」と言及した。
2000年の大統領選挙では、共和党のジョージ・W・ブッシュ氏と民主党のアル・ゴア氏が総選挙結果を争ったが、特にフロリダ州では、両者の接戦が最終的にどちらが勝つかを直接左右するほどで、再集計と最高裁判決を経て、その年の12月12日にジョージ・W・ブッシュ氏の勝利が確定した。当時の選挙をめぐる論争は、ジョージ・W・ブッシュ政権の政権交代の遅れを招いた。
CNNは今年11月10日、「How Trump’s transition of power delay threatens national security and public safety(意訳:トランプ氏の政権移行の遅れはいかにして国家安全保障と治安を脅かすか)」と題したインタービュー記事を掲載した。その記事では、トランプ大統領のバイデン氏チームへの移行を「妨害と遅延」と非難し、「9・11委員会報告書」によると、2000年の選挙でジョージ・W・ブッシュ氏への移行が遅れたことで、2001年の国家安全保障チームの創設を遅らせ、この事が「9.11」テロを起こさせた理由の一つでもあった」と指摘した。
プロジェクト・ヴェリタスは、このCNNの朝の会議を2020年11月9日付けで公開したが、これはバイデン氏が11月7日に自称勝利を宣言してから、CNNが11月10日に上記の記事を発表するまでの間に行われたものだ。
オキーフ氏は「これはプロジェクト・ベリタスによるCNNに対する更なる調査であり、彼らの行為は完全にジャーナリズム倫理から外れている」と述べた。
トランプ陣営の弁護士チャールズ・ハーダー氏はその後、CNNのザッカー総裁とデビッドビジランテ副総裁に、CNNの行動が『ランハム法』に違反していることを指摘する書簡を送った。『ランハム法』は虚偽広告を禁止している。ハーダー弁護士は、CNNが公正かつ中立的な視点で報道することで「優れたジャーナリズム」を代表していると主張しているが、実際には公正とは程遠いものであり、虚偽の歪曲された報道を国民に提示していると非難した。
(看中国記者・程雯/翻訳・藍彧)