四川省自貢市(じこうし)の保育園で11月25日、幼児50人以上が嘔吐や下痢の症状を訴え、疾病予防管理局の核酸検査でノロウイルスの集団感染と確認された。
中国国内の複数のメディアによると、四川省自貢市にある保育園の幼児の一部が11月25日夜から嘔吐と下痢の症状が現れ、26日午前中までに30人以上の幼児が病院に搬送され、治療を受けた。
26日午前1時ごろ、自貢市内にある病院の小児科病棟は幼児の保護者で混雑し、複数の幼児が点滴治療を受けていたという。
自貢市沿灘区衛生局は26日正午、沿灘区疾病管理予防センターによる核酸検査で保育園幼児はノロウイルス感染症だと確認されたと発表した。現在、幼児の症状は軽減し、病院で治療を受けている。
関係部門は関連保育園に出向いて調査を行っているが、感染源は見つかっていない。
ノロウイルスは比較的短い潜伏期間を持ち、通常12~48時間以内に症状が現れる。最も多い症状は下痢と嘔吐で、少数のケースでは重症化して死に至るケースもある。現在、ノロウイルスにはワクチンや特効薬は開発されていないが、個人の衛生管理やサプリメントに注意することで、ノロウイルスの感染を予防することができる。
冬場はノロウイルスの流行率が高く、ここ数ヶ月、中国のいくつかの地域における学校でノロウイルスの集団感染が発生した。
(翻訳・玉竹)