現代の女性科学者として最も有名なマリ・キュリー(Marie Curie)夫人は、初めてノーベル賞を受賞した女性であり、生涯に2度も受賞した唯一の女性でもあります。放射能の研究に多大な貢献をしたキュリー夫人の手書きのノートは、120年経っても放射能を帯びており、今後1,500年経っても放射能を帯び続けると言われています。
ノーベル財団は11月8日、キュリー夫人が研究に使用したノートの写真を公式ツイッターに投稿。キュリー夫人が長年、仕事中に放射線被曝のため、1934年7月4日に再生不良性貧血により死亡したというメッセージを添えました。 彼女が1899年から1902年まで研究室で使っていたノートは、今でも放射能を帯びており、今後1,500年経っても放射能は消えないだろうと予想されています。
ノーベル財団の公式ウェブサイトによると、キュリー夫人の本や論文の中には、鉛の箱に入れて保管しなければならないほどの放射性物質が残っているものもあるため、彼女が残した科学的遺産は実際、素手で触ることができません。
キュリー夫人の実験ノートは、科学に関する国宝とされており、フランスのパリ国立図書館にて鉛の裏地付きの箱に保管されています。これらの資料を参考しようとする人は防護服を着用する必要があると言われています。
(翻訳・柳生和樹)