アメリカ合衆国一般調達局(GSA)の印(パブリック・ドメイン)

 11月23日(月曜日)、一般調達局(GSA)のエミリー・マーフィー長官は書簡で、バイデン氏に政権移行するためのリソースの提供を許可したと明らかにした。ドナルド・トランプ大統領は、GSAのマーフィー長官の決定を支持し、マーフィー氏とその家族、そしてGSAの従業員が受けてきた嫌がらせや脅迫はあってはならないと述べた。

 マーフィー長官はバイデン氏に、1963年の『大統領移行法(改正後)』に基づき、選挙後の特定のリソースとサービスが利用可能であることを伝えた。しかし、マーフィー長官は、実際の大統領選挙の勝敗は、憲法で定められたプロセスによって決まるとも明記していた。

 トランプ氏はその後、「GSAのエミリー・マーフィー氏の揺るぎない献身と国への忠誠心に感謝する。 彼女は嫌がらせ、脅迫と罵倒を受けた。彼女や彼女の家族、GSAの従業員にこのようなことがあってはならない。 私たちの訴訟は断固として継続するものであり、これからも戦い続ける。 必ず勝つと信じている! しかし、我が国の利益のために、当初の協議のもとでやるべき手続きをするようにエミリー氏とGSAにアドバイスし、私のチームにも同じように伝えた」とツイッターに投稿した。

 マーフィー氏はバイデン氏への書簡の中で、「注意を申し上げるが、これは法律と現有事実に基づき、私独自の判断である」と述べている。 マーフィー氏はまた、バイデン氏へのリソースを早期に提供するように脅迫を受けていることに言及した。早々にこの決定を下すように、彼女自身、彼女の家族、GSAの職員、さらには彼女のペットまで、オンライン、電話、電子メールなどで身の安全の脅迫を受けていたことを明らかにした。彼女は「大統領選の真の勝者は、憲法に詳述された選挙プロセスで決まる」と強調した。

 また、メディアは、国会議員や企業幹部らがGSAへの圧力を強めたと月曜日に報じている。その内容は11月3日の選挙結果を認めることや、数百万ドルの連邦資金やオフィススペース、バイデン氏チームへの情報提供などが含まれる。

 GSAがバイデン氏にリソース提供を発表したことで、バイデン氏のチームが2ヶ月以内に政権交代を実現できると主張するメディアがいるが、これは事実とかけ離れている。

 2000年の大統領選挙でも、GSAは民主党のゴア大統領候補にリソースを提供したが、最高裁がゴア氏の敗訴を下したとき、政権移行はすぐに取り消された。

(翻訳・北条)