中国とインドは今年5月、国境で衝突して以来、膠着状態に陥っている。中国人民大学国際関係学院の副学院長、米国問題の専門家である金燦栄氏はこのほど、中国側がかつてマイクロ波兵器を使って中印国境地帯のパングン湖南岸でインド軍を攻撃し、山の奪取に成功したことを暴露した。
インターネットの動画によると、金燦栄氏は11月11日の講演で、今年8月29日にインド側は、約1500人の「特殊部隊」を派遣し、パングン湖南岸の2つの山を突撃したという。パングン湖は中国軍の陣地につながっているため、中国共産党軍は奪回する必要がある。発砲が禁じられていたため、そこで、争議のあるマイクロ波武器を使ったのだ。山の下に配置すれば、山頂が電子レンジのようになる。その後、山上に駐屯しているインド軍は嘔吐など次々と不快感を感じ始め、最終的に撤退を余儀なくされた。
また、インドメディアの報道によると、インド軍も最近、マイクロ波兵器攻撃された疑いの詳細を明らかにした。当該特殊部隊のすべての兵士は、一晩中眠れず、吐き気と嘔吐の症状が出て、多くの人が神経衰弱し、作戦能力を失った。インド軍の司令官は止むを得ず、撤退を命じた。兵士が高台から撤退するとすぐに症状は消えた。
マイクロ波兵器は、高周波兵器や電磁パルス兵器とも呼ばれ、高エネルギーの電磁放射を利用して標的を攻撃・破壊し、人を殺傷し、電子機器を破壊する兵器である。
ボイス・オブ・アメリカによると、中国保利集団公司は2014年の珠海航空ショーでWB-1「非致死的指向性エネルギー暴動制御・拒否システム」を初めて公開したという。この非致死性兵器の原理は電子レンジと同じで、高出力ミリ波のマイクロ波ビームで標的に光を当て、人間の皮層を貫通し、神経に触れ、瞬時に強烈で耐え難い灼熱感を発生させる。
以前、軍事専門家は、マイクロ波兵器は争議の的になっていたため、中国は威嚇として持ち、実際には使用しないのではないかと考えていたが、どうやらそうではないようだ。
(看中国記者・黎小葵/翻訳・藍彧)