米メディアの報道によると、バイデン夫妻が設立した財団「バイデン・キャンサー・イニシアチブ(The Biden Cancer Initiative)」は、がん研究機関に寄付金を一切送っておらず、数百万ドルを使ってオバマ氏の側近に給料を支払っていたという。
「バイデン・キャンサー・イニシアチブ」は2017年にジョー・バイデン夫婦によって設立された。同財団は「治療法の開発と推進は、がんの予防、診断、研究、ケアを加速するためである」と主張した。
ニューヨーク・ポスト紙は11月15日、連邦政府の文書によると、「バイデン・キャンサー・イニシアチブ」財団は医療研究のために受け取った寄付金を、本来の目的のために一切使わず、代わりにオバマ氏の側近やファイザー(米製薬会社)の「幹部ら」を何百万ドルを使って雇っていたと報じた。
同報道によると、同慈善団体は2017年と2018年の会計年度に4,809,619ドルの寄付を受けたが、給与総額の支出はなんと3,070,301ドルに達したという。
財団の直近の連邦税務申告書によると、同財団のグレゴリー・サイモン会長は、2018年(2018年7月1日から2019年6月30日まで)に429,850ドルを稼いでいた。
税務文書によると、サイモン氏はファイザー社の幹部であり、オバマ政権ホワイトハウス癌対策本部のトップだった。彼の2017年の給料は224,539ドルで、財団の理事長に就任した後、2018年の収入がほぼ倍増した。
タンニ・カーニバル氏はオバマ氏の癌計画(the Cancer Moonshot Task Force)の元責任者であった。2018年、彼はバイデン財団から258,207ドルの高給を受け取った。
しかし、当該財団のがん研究機関への支出はゼロだった。
同紙の報道によると、財団設立から2年後にバイデン夫妻が辞任し、同財団は大統領選挙のために「運営を停止」したという。
(翻訳・藍彧)