ジョージア州のブラッド・ラッフェンスペルガー州務長官(Nydia Tisdale, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons)

 ジョージア州は11月13日から手動による再集計を始めたが、署名の確認手続きはまだ実施していない。トランプ大統領は14日、ジョージア州に、投票用紙の有効性が検証されるまで集計をやめるよう要請した。一方、トランプ氏の弁護士団はジョージアの州務長官と選挙管理委員会を提訴した。

 ジョージア州は、トランプチームが法的訴訟を起こした6つの戦場州のうちの1つで、16票の選挙人票を持っている。バイデン氏とトランプ氏のジョージア州での差はわずか0.3パーセントであるため、金曜日から同州は約500万票の手動集計を開始した。

 しかし、ジョージア州の共和党のデビッド・シェーファー議長とダグ・コリンズ下院議員は11月14日(土)、不在者投票と封筒に書かれた署名を検証しなければ、投票用紙の有効性を検証することができず、結果として選挙結果を正しく得ることができないと指摘した。

 トランプ氏もまた、ジョージア州で進行中の手動による再集計は、署名を検証していないため時間の無駄だとし、署名を検証できるようにするまで再集計は直ちに中止すべきだと14日にツイートした。

 一方、トランプ氏の弁護団のリン・ウッド弁護士は11月13日、アトランタ連邦裁判所で、不在者投票の集計方法を変えることは違憲だとして、ジョージア州のブラッド・ラッフェンスペルガー州務長官と選挙管理委員会を提訴した。

(翻訳・柳生和樹)