2020年米国第59回大統領選が世界の注目を集めた。米国民の投票率が記録更新しただけでなく、世界各地でも今回の大統領選に未曾有の関心を向けている。宗教界も声明を出した。その理由は今回の選挙は民主・共和両党の戦いだけでなく、本当の意味での正邪の戦いであるからだ。大統領選は米国人だけのことではなく、全ての人に関わっている。神の前で、選挙において、すべての人が試練を受けている。人が大統領を選んでいる時、神はすべての人を観察している。
大統領選で2種類のアメリカ
今回米大統領選の両党はすでに一般的な政治対決を超えており、実質上正義と邪悪、善と悪の戦いである。それに、対戦の激しさは以前のすべての大統領選をも超えるレベル。両党候補者の間には具体的な政策の違いだけでなく、意識形態の根本的な違いがある。共和党候補トランプ氏は米国を再び偉大にし、民主党候補バイデン氏とその次期候補ハリス氏は米国を急速に左に曲げ、社会主義に突入させるだろう。
両党の政策は異なるが、中国共産党を抑制する点では観点が一致しているという見方もある。しかし、この点こそが二人の候補者の最大な違いであり、根本的に異なる点である。10月に暴露されたバイデン一家の醜聞がこれを裏付ける証拠となる。バイデン氏の息子であるハンター・バイデン氏の薬物乱用、近親相姦、性的暴行、児童虐待など数々の罪悪、されにはバイデン氏が中国共産党と金銭授受を行っていることまで暴露された。
これについて、前ニューヨーク市長ルドルフ・ジュリアーニ氏は、中国共産党がバイデン一家の醜聞の内情をすべて把握していると述べた。彼はバイデン氏が息子ハンター氏を通して外国の賄賂を受けとり、米国を裏切ったと指摘した。もしバイデン氏が当選すれば中国共産党の操り人形となり、果たして誰が中国共産党の米国及び全世界への浸透、赤化と拡張を止められるだろうか。
大統領選は2種類の米国を、一つは再び偉大となる米国、もう一つは中国共産党が夢を果たす米国、どちらを選ぶのか?
大統領選は世界の未来をも決定する
中国共産党はアメリカへの浸透のみならず、経済グローバル化を利用して長い間世界に浸透してきた。武漢肺炎(新型コロナウイルス感染症,COVID-19)を通して、世界がますます中国共産党による世界への危害を見抜き、グローバルな範囲で中国共産党打倒の波の到来を促した。
過去4年間、米トランプ政権は中国共産党に対し強力な反撃を見せた。貿易戦で、長い間放置されていた米中の不平等貿易を阻止し、経済、科学研究、教育、軍事など複数の領域から包括的に、中国共産党のスパイ活動に打撃を与えた。新疆ウイグル自治区、香港などの人権迫害に対し、有効な制裁政策を実施した。さらに、強い軍事力で同盟国を支援して、中国共産党の脅威に対抗し、南シナ海、台湾海峡などの地域の安全と平和を維持した。各国と連携して、中国共産党が5Gネットワークでグローバル支配する野心を食い止めた。米国の一連の動きは、邪悪がグローバル化する共産党打倒潮流のリーダーシップを発揮した。
もしバイデン氏が当選すれば、彼はトランプ政権を踏襲するはずがない。米国は果たして世界の灯台になれるのだろうか。
法廷闘争が始まり、米国は負けるわけにはいかない
11月7日、バイデン氏は自ら勝利を宣言した。その後、トランプ氏は「選挙はまだ終わっていない」と声明を出し、彼の陣営が本格的に訴訟を起こすことになった。司法戦が選挙戦のクライマックスとなった。
最近の不正投票の発覚を見れば、不正投票した者がすでに法律に対する畏敬の念がないことが明らかになった。しかし、トランプチームと米国民にとっては、これは決して負けられない訴訟である。不正側がこの訴訟に勝って、米大統領が不正選挙で当選できるようになれば、立憲主義政権はこれで終わることになる。米国は米国を盗んだ共産主義者たちに完全に負けて、すべてを失うことになる。そして、司法という世俗の最後の砦である正義が破られた時、人間を待ち受ける災難は尽きない。
正義と邪悪の戦い、人は選び、神は見ている
米大統領選は米国だけでなく、全人類の未来を左右するものである。この見解は、私たちの政治的、経済的、軍事的な検討と考察の結果である。さらに、驚くべきことに、宗教団体でさえも、超自然的と思われる方法で、明確な神の啓示を受け取り、それを世俗の世界に伝えるなど、これまでにないほどの注目を集めている。
元バチカンの駐米教皇大使でウルパナ地区の大司教を務めるカルロ・マリア・ビガノ氏は、トランプ大統領に3通の公開書簡を送っている。
大司教は最初の手紙の中で、宗教的な観点から見た共産党陣営と非共産党陣営の対立を『聖書』の言葉で説明し、この対立が今回の選挙に反映され、悪側が影の政府を選出しようとしていることを示唆した。
2通目の手紙では、善と悪の生死をかけた戦いが繰り広げられていることを指摘して警告している。悪の勢力は、疫病のパンデミック(世界的大流行)を口実に、世界を封鎖し、自由と財産を差し出すように要求し「グレート・リセット(The Great Reset)」を実行しようとしている。同時に、「全能の神様は、トランプ氏を助けるために軍を並べて陣を張っている」とも語った。
3通目の手紙では、「トランプ大統領は史上最高の大統領だ」と伝え、「神の敵を倒すために、世界中の善良な人々が彼のために祈るように 」と呼びかけている。また、トランプ大統領に「国を救うために万王の王に祈るように」と念を押した。
ビガノ大司教が公開書簡でトランプ氏と世間の人に注意を促したほか、米大統領選の前後には多くの預言者、宣教師、キリスト教信徒、ユダヤ教ラビが、さまざまな形で神のご教示を受けた。彼らが受け取ったメッセージは、トランプ氏が「神に選ばれた者」であるという、驚くほど一致したものであった。
神はトランプ氏を選んだ、人は誰を選ぶのか?
結言
11月、米国総選挙の月、左翼は暗躍し、多くのトランプ支持者は、この社会の正義感の欠如とモラルの低下に失望し、憤慨している。米国以外では、各国の要人たちが、ある者はトランプ氏を祝福し、ある者はバイデン氏に祝福を与え、ある者は立ち止まって見守り、ある者は闇の中で覗き込んでいる。すべての人は、投票するかどうかはともかく、この米大統領選に対して何らかの形で態度を既に示している。
しかし、誰が正義を守るのか、誰が道徳を尊守するのか、誰が神に選ばれた者を支え、神の御心に従い正しい選択をするのか、天の深奥にある神の目は黙って大勢の人々の、一人一人を注視しているのだ。
(文・看中国編集部/翻訳・北条、藍彧)