中国文化大学社会科学院の趙建民院長は最近、台湾海峡の両岸が「準戦争状態」に入ったことを示す8つの兆候を挙げていた。にもかかわらず中国の国務院台湾事務局報道官朱鳳蓮は、10月28日の定例記者会見で、これについて尋ねられた際、意外にも言葉を失って、頭を下げて資料を40秒も調べ続けた。「答え」が見つからず、「次の質問を先にしましょうか」と気まずそうに話し、台湾海峡両岸のメディアを唖然とさせた。
他の質問が終わった後、朱鳳蓮は「答え」を思いついたようだったが、答えている間もずっと頭を下げ続け、何度も言葉が詰まってしまった。
また、朱鳳蓮は、最近台湾と中国の間で発生した数々の敏感な事件について、責任転嫁や回答拒否で済ませた。
中国共産党の上記の一連のパフォーマンスが、外部の注目と議論を呼び起こした。中華民国民進党の立法委員(日本の国会議員と相当する)王定宇は、このようになった原因は「中国共産党のスポークスマンはすべてロボットであり、独自の考えがなく、上から許可を受けて、情報が与えられない限り、決して話ができない。自分自身の判断で答えた場合、仕事を失うだけでなく、命を失う可能性がある」と述べた。
王定宇氏はまた、中国共産党のトップは「準戦争状態」という問題を、質疑応答にあらかじめ入れていなかったことを外界に知らしめたと指摘し、そのため、報道官はすぐに対応することができなかった。
(翻訳・藍彧)