軍服姿のアイゼンハワー将軍(1942)
アイゼンハワー将軍がまだ兵士だった時のことです。ある日、一人の武官が見張り所を検査する時、大変大きい帽子をかぶった彼を見つけた。その帽子は目を隠すほど大きかった。
武官が聞いた:「お前の帽子は何でこんなに大きいのだ?」
兵士アイゼンハワーは答えた:「僕の帽子が大きいのではなく、頭が小さいのです。」
「頭が小さいことと、帽子が大きいことは同じではないか?」と武官が聞いた。
兵士アイゼンハワーはこう答えた:
「母は私に、もし何か困難に出会ったとき、まずは自分以外の問題を探すのではなく、自分自身の問題を探すべきだ、と教えてくれたのです」
問題に遭遇した時、人々は習慣的に自分なりの方法やアプローチで原因を探し、解決しようとします。しかし異なった方法やアプローチはしばしば全く異なった結論に至るのです。
まず自分に非がないか反省し、いさぎよく自分問題点を認めることによってはじめて、絶えず自分を向上させ、より道徳性のある人になることができるのです。
注: ドワイト・デビッド・アイゼンハワー(Dwight David Eisenhower、1890年―1969年)は、アメリカの軍人、政治家。連合国遠征軍最高司令官、陸軍参謀総長、NATO軍最高司令官、第34代大統領を歴任した。
(翻訳・時葦瑩)