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 冷たい雨とともに、今年も秋がやってきました。中共ウイルス(新型コロナウイルス)の感染拡大が懸念されているなか、中国の南北朝・劉宋時代に書かれた『録異伝』()にある物語を紹介したいと思います。

 嘉興の県令である呉士季は、瘧(わらわやみ・おこり・ぎゃく)という古代では危険な伝染病に罹りました。船に乗って武昌廟を通り過ぎた時、使いを向かわせ、瘧の病鬼 「瘧鬼(ぎゃっき)」を取り去ってもらうよう参拝させました。

 古代の人々は、疫病や伝染病が、別の空間にいる疫病神が司っていると信じていました。世の中の人々が疫病に罹るのは「瘟鬼(おんき)」「疫鬼(やっき)」「瘧鬼(ぎゃっき)」によるものだそうです。

 参拝が終わった呉士季は続け20里余り(約10キロ)を先に進んだところ、眠りについて夢を見ました。

 夢の中、船に乗っていた呉士季を、川辺で馬に乗っている誰かが追いかけてきました。その人はもう一人の官吏と一緒に船に乗り、船にいる1人の小児を縛って連れ去りました。

 その後、呉士季は不思議に瘧が治癒しました。どうやら、夢の中の小児が「瘧鬼」だったようで、「瘧鬼」が連れ去られたため、呉さんの瘧がなくなったのです。

 神様を敬った呉士季は、本当に瘧鬼を連れ去って頂き、病気も完治しました。疫病には別の空間にいる疫病神が司っており、疫病から遠ざける唯一の方法は、神様のご加護を頂くことです。

 今日、無神論を提唱する中国共産党は、伝統文化を破壊し、中国で道徳が低下し続けています。神様を敬い、道徳を向上させることこそが疫病から離れ、神様のご加護を頂けるのです。

※『録異伝』の原文:

「嘉興令吳士季瘧,經武昌廟,遣人辭謝,乞斷瘧鬼。去廟二十裏臥,夢見塘上壹人乘馬追呼,行太急,速至季舡,下馬與吏共入舡後,縛取壹小兒去。夢覺,瘧即斷。」

(翻訳・常夏)