ブラジル保健規制局は10月21日、英国製薬大手アストラゼネカとオックスフォード大学が共同開発している新型コロナウイルスのワクチンの臨床試験(治験)に参加していたブラジル人男性が死亡したと発表した。地元メディア「Globo(グロボ)」が報じた。
報道によると、ブラジル保健規制局とオックスフォード大学は男性の死亡を確認したが、ワクチンの臨床実験は継続する方針だ。さらに、審査報告からワクチンに「安全性に問題はない」ことは立証済みであるとオックスフォード大学は主張した。医療データ保護の観点から、死者に関する詳しい情報は開示されない。
米医療サイト「STAT」の報道によると、今年9月、アストラゼネカの臨床実験に参加していたイギリス人男性に副作用の症状が出たため、すべての地域でワクチン試験を一時的に停止した。その後、英国の規制当局が審査を実施、ワクチンが原因であると示唆する証拠が不十分だったため、ワクチンの臨床試験が再開された。
(翻訳・北条/編集・山上一龍)