10月19中国共産党の習近平総書記と中国共産党中央委員会政治常任委員会、及び王岐山副主席などの6人が10月19日、「抗米援朝」の70周年記念特別展を視察した。先日、五中全会(第19回中国共産党中央委員会第5回全体会議)で失脚するかもと噂されている王岐山が、習とともに姿を現して注目を集めた。
中国の公式メディアによると、習近平は北京の中国人民革命軍事博物館で、再び反米精神に言及した。
今回は、李克強、栗戦書など中国共産党政治局常務委員6人のほか、王岐山副主席も同行した。
王岐山の元側近だった董宏(共産党中央規律検査委員会の元副検査官)が、「重大な法律と党規違反」の疑いで落馬した後、王岐山が公の場に姿を現すのは希なことであるため、注目を集めた。
機密事項とされる五中全会が10月26日から29日まで北京で開催される。その前に、中南海の雰囲気は明らかに張り詰めている。
海外の中国語メディア「多維新聞」は、中国共産党の内部闘争中に五中全会で失脚した大物を取り上げ、「五中全会は一貫して人事手配の重要な窓口であり、史上少なくとも8回は人事異動があり、多くの中国共産党大物の運命を変えた。例えば毛沢東が初めて政治局の委員になり、鄧小平が退職し、江沢民が後任になり、習近平が後継者になったなど、これらはすべて五中全会で起こったことである」と述べた。
この記事は、来るべき五中全会で、大物が落馬することを暗示しているのかもしれない。
コメンテーターの陳破空氏の分析によると、「多維新聞」の記事は、今回の五中全会で落馬する大物は副主席の王岐山を暗示しているのではないかという。最近、王岐山の側近が相次いで免職や調査処分され、これは王岐山の危機サインと見られている。
陳氏は「今は習と王が決裂し、習は王を倒したい」と述べた。この事件が発生すると、当時の毛沢東が林彪を追いやった「林彪事件」と同じくらい国内外に衝撃を与えることになるだろう。つまり、王を打倒することは、習時代の「林彪事件」になる。
しかし、五中全会の後に何が起こるのか、まだ誰にもわからない。
(翻訳・藍彧)