米メディアによると、中国共産党政権(略称:中共政権)は、ワシントンを脅迫しており、アメリカ司法省が中国共産党の軍事学者をスパイ容疑で提訴した場合、中国にいる米国民を拘束して報復するとワシントンを脅しているという。
ウォール・ストリート・ジャーナルの記事では、情報筋によると、中共政権は北京の米国大使館をはじめとする様々なルートを通じて、米政府の代表者に繰り返し上述した警告を発しているという。
中共政権が伝えたメッセージは全く臆面もなく飾らず、「米政府は中国軍に所属する学者を米国の法廷で起訴することを放棄しなければ、中国にいるアメリカ人は中国の法律に違反していることに気付くことになる可能性がある」という。
米政府は今年の夏、米大学で研究を行っている中国人学者らを逮捕し、米国移民局に中国軍の現役身分を隠したことを非難して以来、中共政権から同様の警告が相次いでいると情報筋が述べた。
ウォール・ストリート・ジャーナルはまた、中国の外交官がこれらの研究者と一体となってスパイ活動を展開していることを米国が指摘し、これを受けて米政府は7月にヒューストンの中国領事館を閉鎖し、米国に残っている中国の軍事科学者を追放することになったと報じた。
軍事学者スパイを米国が逮捕・起訴したことへの報復として中国共産党が脅迫しているという情報について、ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、米国務省に回答を求めたが、これについて国務省の報道官は回答しなかった。
今年9月、米国務省は更新された旅行の警告を発表した。中国旅行を避けるようアメリカ人に呼び掛けた。この警告が列挙された理由の中には、中共政権が罪の有無にかかわらず中国で旅行している外国人を逮捕し、外国政府との交渉材料にするとの記述があった。
中共政権は時々外国人を逮捕する。ワシントンの多くの政策専門家は、中共政権のこの戦略を「人質外交」と呼んでいる。
(看中国記者・理翺/翻訳・藍彧)