米海軍のミサイル駆逐艦「バリー(USS Barry)」が14日、台湾海峡を通過した。(イメージ:アメリカ海軍太平洋艦隊Facebook)

 中国共産党の習近平総書記は南方視察中に海兵隊を視察し、その場で「全力的に戦闘に備えろ」と命じた。米軍は最近中国共産党への明確な警告として活発な動きを見せており、米海軍のミサイル駆逐艦「バリー(USS Barry)」が14日、台湾海峡を通過した。

 中国公式メディアの報道によると、南方視察中の習近平は13日、広東省潮州市の海兵隊本部を視察し、軍部にすべての精力を戦争に備え、高度な警戒状態を維持するよう指示した。

 最近、中国共産党砲兵部隊は広東省東部の山間部で実弾射撃訓練、北部戦区の部隊はヘリコプターで暗夜訓練、東部戦区の水陸両用特殊部隊は水中射撃訓練を行った。これらはいずれも、中国共産党政権が台湾に対する武力行使の圧力を強め続けていることを示している。

 米太平洋艦隊は15日、第7艦隊ミサイル駆逐艦バリー(USS Barry DDG-52)が国際法に基づき、14日に台湾海峡を航行したことを発表した。「自由で開放的なインド太平洋地域への米国の姿勢を示し、米海軍は国際法が許す限り飛行と航行活動を続ける」と表明した。

 また、すでにマラッカ海峡に入っていたレーガン空母打撃群は12日に南シナ海に引き返した。そして、米空軍のE-8C軍用機は、12日夜に韓国を離陸した後、黄海に赴き、深夜に離れた。

 また、米海軍のレーガン空母が南シナ海で7日、南シナ海で「大規模死傷者訓練」のシミュレーションを実施した。空母打撃群が大規模な死傷者に対処できるよう開戦に向けた態勢を整えている。

 最近大きな動きを活発に見せている米軍は、中国共産党の軍事的挑発に対抗し、阻止するという意味合いが強いと外界から分析されている。

 ポンペオ米国務長官は最近、米国、日本、インド、オーストラリアの4カ国会議に参加した後、台湾海峡で戦争になれば、米国は宥和政策を取らず、中国共産党の侵略を座視しないとメディアに語った。また、米国家安全保障顧問のオブライエン氏も、武力で台湾を侵略しようとしないよう北京に直接警告した。

(翻訳・藍彧)