中国共産党習近平総書記は14日午前、広東省深セン市で開かれた会議で1時間近くの演説を行ったが、その間、頻繁に咳をしており、中国中央テレビ(CCTV)も生放送中に慌てて画面を切り替えた。この現象はネット上で話題となっている。
中国メディアによると、習近平は14日、「深セン経済特区設立40周年祝賀大会」に出席し、約52分間の演説を行った。映像では、いつもよりゆっくりと話していた習が、44分を過ぎたところで突然咳き込んで聴衆の注目を集めた様子が映し出されている。習はその後数分間咳が続き、頻繁に水を飲んでいた。演説が終わるまでに、習は合計4回も咳をした。
演説中、習近平は頻繁に咳をして水を飲んでいたが、CCTV はイベントの生放送中に、習が咳をしてコップを持っている画面が現れれば、すぐに聴衆を撮影するように画面を切り替え、演説が終わると習に戻っていた。しかし、CCTVが素早く画面を切り替えても、生放送を見ていた視聴者は、習近平が咳をして、コップを持つ音をはっきりと聞いた。
また、大会は午前10時からの予定だったが、なぜか10時半まで延期され、習近平は11時2分から演説を始めた。
習近平は12日に南方視察に乗り出し、潮州市と汕頭市を数日間訪問したほか、海兵隊を視察した。習近平氏が潮州と汕頭の路上でマスクなしで「大衆」に演説している動画が公開された。
10月大型連休後、山東省青島市政府が新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)の感染例の増加を報告し、全国共通検査を開始した。しかし、ネットでは9月末に現地ですでに疫病が発生していることが判明し、多くの観光客が影響を受けたという。中国共産党は疫病を隠蔽することが常套手段。習近平の演説での異常な様子がネットユーザーの間で憶測を引き起こした。
習近平の「南方視察」の重要な活動の一つは14日の談話だったが、その内容より「咳」が意外にも焦点となった。
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(看中国記者・晏清流/翻訳・藍彧)