萬年の旅

一、雲崗石窟   　「雲崗石窟」は中国山西省大同市の西約20キロ、武州川の北岸の断崖につくられた石窟寺院です。 　今から1500年前の北魏時

　年末年始になると、町には必ず流れる定番の箏（お琴）の曲が幾つかあります。中でも「六段の調べ」という曲が最も古く、今から400年前に作られた

　「science」の訳語として使われている「科学」は、前近代の中国の「科挙之学」の略語に由来すると言われています。 　「科学」という語は、

一、壬申の乱で敗北した皇子 　648年、大友皇子は天智天皇の長子として生まれました。文武に長けた大友皇子は天智天皇から寵愛を受け、671年1

一、相次いで起きた殺傷事件 　今の中国は、ナショナリズムが高まり、社会全体が不穏な空気に包まれています。 　2024年の6月24日午後、中国

　日本社会においては、文化・信仰と言えるほど狐に対して親密である（注1）と言われています。 　本文では、日本社会に定着している狐霊力、狐信仰

　普段、我々が何気なく使っている言葉の語源を辿ってみると、その言葉には、長い歴史と豊かな文化が織り込まれていることが分かります。 　例えば、

一、南宋恵安院「五百羅漢図」の誕生 　中国浙江省の寧波郊外の東銭湖畔に、かつて恵安院という寺院がありました。南宋の孝宗淳熙（1174〜118

　1837年3月25日、元役人で陽明学者の大塩平八郎は、幕府に反旗を翻し武装蜂起をしました。しかし、反乱は僅か半日で幕府に鎮圧され、大塩平八

　日本には「八景」と名のつく景勝地が多くあります。調査によると、日本全国には、800以上の「八景」が存在し、約700年の歴史があるとされてい